『遠鳴りーみることのあること』(2016)

 

自分以外のものに自らがあたかも偏在し、みることにあることが同一化をきたしている、その在りようが、みるという行為と、そのことで自らが在るという感覚を同時に発生させている。視覚的なものと存在の感覚が重なる交点に置かれた、精神分析概念のすくい上げる「寸断された身体」のイマージュによってのみ捉えられうる奇妙な心−身・意識を作品化する試み。目のアップ、空間内に最大限に引き伸ばされ配置された手脚などが、別々の方向から重なり触れ合うように投影され、精神分析空間で生じる主体と他なるものとの場を、展示空間でインスタレーションとした作品。

2016年2月 個展、アートスペース虹、京都

会場風景より(2016)photo: Tomas Svab (シュヴァーブ・トム)

会場配布コメント

自分以外のものに自らがあたかも偏在し、みることにあることが同一化をきたしている、その在りようが、みるという行為と、そのことで自らが在るという感覚を同時に発生させているとき、それはどこからか、とても遠くから、しかしクリアに届いてくる音のように、私と他なるものとの繋がりを、支えているように思います。これらの思惟について、インスタレーションします。

岡田彩希子

同時開催関連企画

関連企画・講話『物と形象』
日時:2月28日(日)午後2時より4時まで
会場:良恩寺(展覧会場より徒歩5分程度)
演題1:「見ることを見る 映画におけるイメージと物質性」/大橋勝(大阪芸術大学映像学科講師、映像学)
演題2:「スクリーン対スクリーン — 衝立としての記憶 — 」/新宮一成(京都大学大学院人間・環境学研究科教授、精神医学)